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SH-house [現場]

昨年春より進めていた東住吉区の閑静な住宅街での新築プロジェクトです。

ブログの滞りにより、プロセスのないままの現場の紹介ですが。。。。

現場でも再度、内外観の素材や色のスタディをしながら最終決定していっています。


敷地は昔の長屋のグリットが残った間口が狭く奥に長い形状の為、建築の建たない余白をどのように配置するかが最大の課題となりました。

外部からある程度閉じられ、かつ平面的にワンルームを緩やかに区切られるよう中心に中庭を配置したプランにしています。

また断面的にも床をずらすことで空間的につながりながらも視覚的にパブリックとプライベートな空間に区切られる形にしています。


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外観色のスタディ。
外観はLDKのある前面道路側と奥のプライベートな空間の天井高の違いをそのままあらわした形とし、前後にも勾配をもつ切妻屋根にしています。
しかし、この形状がプレカットで対応ができない為、建て方はもちろん天井の下地づくりを含め、現場泣かせになっています、、、工務店も大工さんも笑顔で対応して頂き感謝です。。。
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実際の現場。
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内観の素材や手摺のスタディ。
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 実際の現場。
今回のお施主さんは普段お仕事でもお世話になっているアートディレクターさん。
ご夫婦共にデザインに造詣が深いので、色々な決め事にいつもワクワクさせられます。
建築の設計は予算、法規、工法、機能を含め色々な「こと」や色々な人の「このみ」が絡み合うので、その中で優先順位を整理し、その家族に会うヒエラルキーをつくらなければなりません。
しかし、決め事を民主主義的な手続きで増やしていくと、無難な選択が増えるので設計責任は回避されていく方向ですが、反面、キラリと光るクリエイティビティも減少していく傾向にあります。
今回のプロジェクトでは機能にあやかった無難な選択が、お施主さんにより回避されるので、設計や現場での変更によって、無駄が省かれ洗練されていく感覚が新鮮です。
照明やコンセントも通常現場でどんどん増えていく方向ですが、今回は打合せごと減らしており、図面が整理されていきます。
3月末の引き渡しに向けて、より綺麗に整理された建築にブラッシュアップできるよう残りの監理も頑張りたいと思います。

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