2階建てマンション《立花アパートメント》 [設計&PROJECTS]
コンペ《嵐山のホテル》 [設計&PROJECTS]
3月から6月までの間、嵐山に計画中のホテルの事業コンペに取り組んでいました。全8社のコンペで最終選考の2社まで残りましたが、残念ながら最終的に負けてしまいました。しかし、新築のホテルの計画に触れる事で様々なことを調べ、知識やノウハウを蓄積できましたし、コンペに挑むためにチーム作りから、色々と思いを巡らせることができた良い経験となりました。次に繋がるような気配がありますのでとても晴れやかな気分です。ホームページに計画案をアップしていますので是非ご覧下さい。ホテルや旅館の計画がありましたら是非TOFUまでご相談下さい。http://www.tofu-ao.com/tofu/arashiyama_hotel.html
京都嵐山でのホテルの計画です。渡月橋からほど近い好立地ですが、背面にがけ地を要する敷地でがけ地に建築することは予算的にも安全性にもリスクがありそうでした。かつ風致地区の規制で建ぺい率が40%と建築できる範囲が厳しいため、小さな建築面積でいかに広がりがあり、敷地全体を効率よく使える配置計画ができないかと検討を重ねました。そこでがけ地を要する敷地内に建築する上で必要となる擁壁を使って施設の内外を立体的に繋ぐ事を考えました。一見するとデメリットの多いがけ地ですが、擁壁と建物を寄り添わせる単純な構成で複雑な動きができる計画とすることで、がけ地をテラスや庭としこの施設の最大の魅力に変えることができるのではないかと考えています。裏山からカフェまで連続した庭がホテルやカフェ利用の人が使えるメインの屋外空間です。この庭により、建築が安定した環境を保つ事ができます。京都のお寺のようにそのまま景色として楽しむのも一つですが、斜面を利用して1階からも2階からもアクセスできるようにしているので、通常の庭より多様なアクティビティ ーを入れ込むことが可能です。このホテルでは滞在して”遊ぶ”ことを目的としておりグランピング、バーベキュー、ボルダリング、祭り、ウエディングパーティなど施設の内外で遊ぶ事のできる仕掛けをつくっています。
土産物店計画中《青島港客運站》 [設計&PROJECTS]
今年の春先に中国の青島でたこ焼き屋さんがようやく完成しましたが、ご縁なのか引き続き青島のフェリーターミナル内にお土産物屋さんを計画させていただくことに。要望は和風のテイストでとのこと。まだまだ詰め切れていませんが、実現できることを願って計画して行きます。
ファサードのイメージ
青島フェリーターミナル
蕎麦屋リノベーション@彦根《登録有形文化財》 [設計&PROJECTS]
西天満のゲストハウス完成しました《ゲストハウス桜》 [設計&PROJECTS]
大阪市北区西天満にある老舗の料亭をゲストハウスへとコンバージョンさせたプロジェクトです。既存の建物を隈無くチェックし、建築基準法と消防法の中で適応していない部分を探し出し一つ一つ修繕していくというやや難易度の高い工事と申請手続きが必要となりました。具体的な工事内容としては竪穴区画の新設、床と階段の耐火構造化、部分的な減築、避難器具の設置といった内容です。古い建物をあらゆる視点から診断し傷ついた箇所に治療を施すことを最優先しており、法的に健全な建物に戻し、旅館として再生しています。
旅館への用途変更によって旅館業法上新たに必要とされるトイレやシャワー等の構造設備は地階に集約させています。1〜3階の料亭の当時の雰囲気を記憶した個室の設えは極力残し、宿泊者に本物の素材を使った和の空間を提供することができればと考えています。
新しく区画する部分や階段の更新によって付随する工事箇所も料亭の和のデザインを踏襲することで、料亭の雰囲気をそのまま継承し保存することを優先しています。西天満に新しくできたこの旅館では老舗料亭の当時の面影をそのまま残すことで、料亭に格安で泊まることができるという体験がこの旅館の新しい価値になっています。
尼崎アパートメントの竣工写真《SOL MIYAUCHI》 [設計&PROJECTS]
尼崎市の住宅密集地に建つ木造3階建ての賃貸住宅です。この住宅密集地を縫うように通る道はほとんどが2項道路で幅員が狭く、さらに敷地形状はコの字型の奥行きがある変形地であまり環境条件が良いとは言えませんでした。このような敷地条件の中で通風や採光を確保する方法を模索しました。そこで建物を5mセットバックさせ、道路を建物に寄り添う形で敷地内に延長させるような配置計画を採用することにしました。さらに敷地の奥まで建物の形状に沿わせてL型で通路をつくることで、密集住宅地の中でも安定した採光や通風をもたらすことができました。
それぞれの住戸は3タイプのボリュームに分けており、これを2つの階段で接続させコの字型とし住戸間の界壁が存在しない平面計画にすることで、住戸間の騒音の問題を軽減できるように考えています。窓とバルコニーの位置は木造三階建て共同住宅のいわゆるモクサンキョーと呼ばれる規制を梯子にして建物に一体感をもたらすように配置しています。道路を敷地内に延長させたこの計画により自らの良好な住環境を得られただけでなく、このエリアに新たに風の通り道ができ、地域の文脈に沿った波及性を持つ快適な住環境を形成できたのではないかと思います。