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透明方丈庵《鴨長明&隈研吾》 [建築&アート情報]

鴨長明が方丈記を執筆してから800年目ということで下鴨神社内に隈研吾氏設計の800年後の方丈が展示されています。接合部分にマグネットを使い解体・組立が簡単にできるモバイル建築です。
土地とセットになった建築は一生のうち一番高価な買い物です。だからこそ至れり尽くせりなものを望んでしまいがちですが、もしかすると土地と切り離した建築の方がずっと自由で潔いものがつくれるのかもしれません。
火災や大地震等、世の不条理は平安時代も今も共通。餓死こそ少ないもののより複雑で込入った社会を生き抜くのはなかなか過酷です。これを機会に800年前と今を照らし合わせながら方丈記を読み返したいと思いました。
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物自体の凄みはありませんがこういったフレキシブルな建築や住み方は東日本大震災を体験した日本において、また今後の人口減少社会を考えると一つの提案としては理にかなっている気がします。
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下)山下保博氏が日本トレーラー協会と共同でおこなっている東日本大震災の被災者への住宅供給プロジェクト「モバイル・すまいる」のトレーラーハウス。これも大きさは違えど現代の方丈庵のような住宅。ローコスト住宅の中で建売り以外の選択肢の一つになるかもしれません。
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トレーラーハウスやコンテナを利用した住宅も設計していきたいと思います。


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