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伊勢神宮 式年遷宮記念せんぐう館 [建築&アート情報]

栗生明設計の式年遷宮記念せんぐう館が出来て1年。漸く見に行く事ができました。栗生明は宇治の平等院鳳凰堂の宝物館や岡崎市のマインドスケープ、兵庫県の植村直己記念館を設計した美術館や博物館設計で有名な建築家です。
せんぐう館は下宮の池の畔に建てられており、休憩所とせんぐう館がL型に配置されています。水平線の強調されたデザインはモダンで日本的でもあり綺麗に風景を切り取っています。少しボリュームが大きすぎるのが玉に傷ですが、プランも大変わかりやすく、綺麗にまとまった建築になっていました。展示物も伊勢神宮の建築について細かく紹介されており大変興味深いものでした。
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伊勢神宮の良さは自然の中に切り取られた人工的な余白“古殿地”がコンセプチュアルであり、日本人の宗教観にあった空間をつくっている所です。この建築や自然の不在が圧倒的な意味と力を与えています。
但し、20年に一度の遷宮時期では両方の敷地に新旧20年の時代差のある建物が建っています。片方は眩いばかりの檜の白木そのままの初々しい建物。もう片方は20年の年月によって苔むす灰色の建物。新旧が並列するこの時期だからこその風景に違和感と戸惑いを覚えつつも、遷宮について視覚で理解することができました。
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下)写真中央の鳥居の奥に新しい社殿が見えます。
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五十鈴川。心洗われます。金輪際イライラしません。
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創業明治42年の老舗牛料理屋、豚捨の牛丼。チェーン店と比べるからか無茶苦茶美味しかったです。

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