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工場見学《T-House》 [現場]

T-houseで使う木材を見に岡山の津山市まで行ってきました。プレカット工場での材料検査かと思っていたのですが、行った先が日本でも有数の製材メーカーで、プレカット工場だけでなく製材工場、集成材工場と駆け足で案内してもらいました。
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まずプレカット工場で柱、梁の加工を見学です。今まで見た中では一番の大きさでした。機材は古いとおっしゃってましたが、ダイナミックな空間です。

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仕口と継手部分。プレカットの機械で出来ない部分を専属の大工さんが手刻みする場所です。いくら機械化されても人の手業が必要な箇所です。でも熟練の大工さんが少なくなり、今後の不安もあるようです。


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次は製材工場へ移動です。製材工場の前には広大な丸太保管場所があり、所狭しと檜の丸太が積み上げられていました。これだけの丸太は初めて見ました。

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丸太の皮むきから製材までの一連の工程をこなす機械だそうです。ドイツ製。

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先ほどの丸太が毎日毎日、角材や板材に加工されて全国に配送されていくようです。こういう耳付きの板材の流通はあまりないようです。これはどこかで使ってみたいですね。

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最後は集成材工場です。集成材の作り方、含水率、のりといったあやふやだった部分を丁寧に説明してもらい、とても勉強になりました。集成材に対する考え方も変わりました。おもしろい材料です。
見学の中でこれからの木造の作り方、プレカットの進化やその後にある建方の考え方などこれからの展望を聞くことができました。一方で、日本の建築を支えてきた大工さん達の技術の継承が損なわれる可能性についても語られていました。色々と勉強になり思いを馳せる工場見学になりました。建築業界全体で考えなければならないことは多そうです。

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