SSブログ

上棟《A-HOUSE》 [現場]

大阪市内の店舗付き住宅、A-HOUSEの現場が着々と進行しています。今回の構造はK型フレームが特徴の鉄骨造を選択。通常の重量鉄骨と比べると柱が壁内で納まるので柱型が店舗に出てこず、スッキリとした空間をつくることができ、基礎も重量鉄骨程は大きくならない為、幾らかのコストメリットが期待できる構造です。
DSC00897-2.jpg
コンクリートの打設前に土台と2階の梁を装着する等、少し特殊な部分もありますが無事に配筋検査も終えることができました。
近隣の人々からは1FL高すぎじゃない?とのお声も。これ2階の梁なんですと説明しています。
温かく見守っていただいています。
DSC00904-2.jpg
コンクリートのスランプ値の確認とテストピースの作成です。
DSC00907-2.jpg
スランプの確認後、漸く打設。コンクリートの打設と上棟は職人も多く来るので、何か祭りを想起させるような華やいだ雰囲気があり、一番好きな工程です。
DSC01028-2.jpg
基礎工事後、今回の軽量鉄骨を担当して頂くコーヨークリエイトさんの工場で斜線制限で特殊な形となる3階部分の仮組の確認に行ってきました。屋根の下地を張るにあたっての微調整や、階段の取り付け方法等を入念に打合せしてきました。
DSC01036-2.jpg
やはり顔を合わせて物を見ての打合せは必須です。今まで電話のやり取りで不透明だった部分が明確になりました。
DSC01044-2.jpg
溶接や錆止め、鉄骨加工の工程も見せて頂きました。写真は耐力を担うK型フレーム。
DSC01050-2.jpg
そしてこの度晴れて上棟です。今からは細かい所の質を上げて行けるようしっかりと打合せしていきたいと思います。

賃貸マンションの大規模改修 [現場]

大阪市内で賃貸マンションの外壁改修の工事が始まりました。年数が経ち劣化が進んでいたRC打放仕上げの外壁をカラフルに蘇らせる計画です。CGでさまざまな色の検討を繰り返した結果、大部分を茶系にペイントし、部分的に打放そのままの色味を生かした外観に決まりました。現場では足場が全面にかけられ、まずは高圧洗浄で汚れを落としています。
IMG_0074.JPG

茶系の色も少しづつ塗装され始めました。シリコン塗装によるRC打放の質感を残した透明感のある塗装になっています。足場をばらすのが楽しみです。
141017a.jpg

上棟!《T-House》 [現場]

京都市で工事中のTが上棟しました。Tには地下があったり、床段差があったり、斜め同士の仕口が多くと手間がかかる建て方工事になり上棟まで2日かかりました。狭小敷地でいかにコンパクトに空間をまとめながらも一方では広がりのあるボリュームを得るにはと色々と考えながらようやく形になりました。設計からここにいたるまでに結構時間がかかったので、感慨深いものがありました。

141006d.jpg
敷地条件により平面的には決して広くプランニングできないため、ボリュームを大きく感じることのできるように床段差や階段の位置を設定しています。軸組の状態だと床レベルが分かりやすいです。

141006a.jpg
周辺の住宅とは床レベルの設定が異なるため、同時に窓の高さも異なります。通路に面する角地ですが、
視線の高さが異なるため外部に対してやや開放的に開口部をとることができます。

141006c.jpg
一番上の部屋から見下ろした状態です。メインとなるLDKと地下へ向かう階段がとりつく吹き抜けが見えます。ようやく上棟し、これからピッチをあげて年末の完成に向けてがんばります。

建方《TA-House》 [現場]

先日、枚方市で工事中のTAの建て方が行われました。天気も良く段取りよく工事が進みました。何度も見ている木造の建方ですが、図面に描いたものが組み上がっていく様子をこの日も昼から完了まで現場でじっくりと見させてもらいました。
141002c.jpg
奥に見えているのが階段の踊り場レベルにまとめられたサニタリーです。通常だと1階LDKの近くあるいは2階寝室に接する浴室、洗面、トイレといった水回りですが、ひとまとめに主要な空間からはみ出させる事ですっきりと大きなLDKを確保することができます。1階LDKは化粧梁が細かいピッチでアラワシとなります。斜面庭に大きく開いたリビングの様子が少し見えてきました。

141002a.jpg
大工のみなさん、かっこいいです。無事に上棟できました。お疲れさまです。

阿南リノベーション [現場]

阿南市のリノベーションの現場です。7月の猛暑と8月の豪雨とで大幅に遅れていましたが、漸く外壁が張られはじめました。今回の外壁は元々トタン仕上だったのをバーナーで炙った徳島産の焼杉に塗装を2回塗りして耐久性を上げた物。本実ではないので釘頭が見えますが、黒色なので然程気にならず、上々な仕上がりです。引渡しまでラスト1ヵ月、監理頑張りたいと思います。
DSC00795-2.jpg

工場見学《T-House》 [現場]

T-houseで使う木材を見に岡山の津山市まで行ってきました。プレカット工場での材料検査かと思っていたのですが、行った先が日本でも有数の製材メーカーで、プレカット工場だけでなく製材工場、集成材工場と駆け足で案内してもらいました。
IMGP5314.JPG
まずプレカット工場で柱、梁の加工を見学です。今まで見た中では一番の大きさでした。機材は古いとおっしゃってましたが、ダイナミックな空間です。

IMGP5323.jpg
仕口と継手部分。プレカットの機械で出来ない部分を専属の大工さんが手刻みする場所です。いくら機械化されても人の手業が必要な箇所です。でも熟練の大工さんが少なくなり、今後の不安もあるようです。


IMGP5328.JPG
次は製材工場へ移動です。製材工場の前には広大な丸太保管場所があり、所狭しと檜の丸太が積み上げられていました。これだけの丸太は初めて見ました。

IMGP5333.JPG
丸太の皮むきから製材までの一連の工程をこなす機械だそうです。ドイツ製。

IMGP5336.JPG
先ほどの丸太が毎日毎日、角材や板材に加工されて全国に配送されていくようです。こういう耳付きの板材の流通はあまりないようです。これはどこかで使ってみたいですね。

IMGP5338.JPG
最後は集成材工場です。集成材の作り方、含水率、のりといったあやふやだった部分を丁寧に説明してもらい、とても勉強になりました。集成材に対する考え方も変わりました。おもしろい材料です。
見学の中でこれからの木造の作り方、プレカットの進化やその後にある建方の考え方などこれからの展望を聞くことができました。一方で、日本の建築を支えてきた大工さん達の技術の継承が損なわれる可能性についても語られていました。色々と勉強になり思いを馳せる工場見学になりました。建築業界全体で考えなければならないことは多そうです。

基礎工事《TA-House》 [現場]

枚方市のTA-houseの工事が順調に進んでいます。斜面のついた大きな庭を持つ住宅です。建物がその庭と立体的につながりをもち、高低差のある庭に家の中からすっと出られたり、内部的には1階と2階の床レベルだけでなく庭の高さを利用した床が現れる計画です。
140903c.jpg
基礎の配筋工事の様子です。綺麗な配筋ですね。奥に基礎の立ち上がりが見えます。

140903b.jpg
型枠してコンクリートの打設です。

140903a.jpg
型枠をばらしています。建物全体の大きさが見えてきました。

140903d.jpg
庭の高さにある床に上って1階を見下ろしています。1階と繋がる良い高さになりました。次は9月中旬の建方に向けてプレカット打合せを進めています。上棟が楽しみです。


地鎮祭《A-House》 [現場]

大阪市内で計画を進めていましたA-houseの地鎮祭が先日執り行われました。店舗付きの住宅です。今回は敷地形状、構造規模や防火性能などの面から軽量鉄骨を採用しています。敷地は2面道路に面した角地で店舗の視認性としては最適な場所です。店舗の賑わいと上階の住宅の居住性の確保を念頭にボリュームとプランを決定しています。賑わいと居住性という相反する性格を内包する店舗付きのおもしろい住宅ができればと思います。

R0015275.JPG
角地の敷地

R0015276.JPG
この日は湿度が高くテント内はサウナのようでしたが、良い地鎮祭になりました。関係者の皆様お疲れさまでした。来週から着工しますので、しっかり監理していきます。

阿南リノベーション [現場]

阿南市のリノベーション現場です。構造用合板による補強と断熱材、防水紙張り等、外壁の基本性能を上げる工事が1階廻りはほぼ終わっている状態で、2階の解体、下地作業に入っています。
DSC00619.JPG
下地の不陸が激しいのと、昔のトタン裏にいた大量のダニ、灼熱の太陽と瓦からの照り返しが作業効率を下げているとか。実際に現場にいると確かに暑い。仕上がりに影響のない程度に急いでいただき、上手にスケジュール調整したいと思います。
DSC00621.JPG
内部は昔の2200ミリの天井高さから目一杯、天井を上げて梁露出にする予定です。漆喰塗りの白い空間に古い柱梁とモダンなキッチンとの対比がバランス良く納まればと思っています。
DSC00624.JPG
浴室は外部と連続した露天風呂のようなつくりになる予定です。もちろん気持ち良さはそのままに、植栽でプライバシーは確保します。プラスチックで囲われた既製品にはないリラクゼーションの場になればと思います。


地下室の工事《T-house》 [現場]

京都で進めていますTの工事の進捗状況です。全体では木造ですが、地下は防水する必要があるため、通常の木造の基礎が地中深くまで伸び、コンクリートの床、壁となるように計画しています。敷地には穴が空いていただけでしたが、少しづつ建築らしさが出てきました。
140711a.jpg
地下の床スラブと壁の配筋の状況です。この日は構造設計者と一緒に配筋検査を行いました。名古屋からわざわざ来ていただき、ありがとうございます。

140711b.jpg
打設が完了した状況です。配筋が終わるとコンクリート型枠をおこし、この中にコンクリートを流し込んでいきます。強度がでるのを待って周辺の掘削分を土で埋め戻していきます。

140711c.jpg
地階のややこしく、手間のかかる工事がようやく完了します。この後は木造の建て方工事がはじまるのでプレカットの打合せ中です。8月の上棟に向けて引き続きがんばります。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。